いちごへのこだわり

水と空気と土にこだわって

水…いちごの約9割以上は水分

だからこそこだわる。いちごにあげる水は、伊勢の地の地下水。
いちごのために井戸を掘って、年間通して温度変化の少ない地下水は、暑い夏は冷たく、冬は暖かい。雨の時は与える水の量を少なく、天候に季節によってその時、最適の水分量を提供すべく、灌水設備を設けている。

当園ではさらに、水質を細かく分析、現状を踏まえた上で、水そのものにミネラルを混ぜ、ミネラル水を与えています。また同時に肥料を混ぜ込みます。

空気…いちごたちが暮らしやすい環境にこだわって

甘くなる糖を形成するだけでなく、いちごが成長するためには温度も大切だけど最も大切なのは光合成。一番元気でいられる環境をこちらが作ってあげる。

葉っぱでいかにたくさんの糖をつくるか、そしていちごたちの体へいかに転流させるか。ビニールハウスで育ついちごは、真冬でも25℃以上の春のような状態、暑すぎる時は遮光してあげたりします。

当園ではさらに、温度、湿度、日射量、二酸化炭素の量などを視覚化し、足りていないものを補うようにし、常に光合成を最適に行える環境をこちらがつくってあげます。気象庁の過去のデータや天気図を読んだり、実際の空を見上げて、これからこの地でおきそうな気候の変化を感覚で感じるのも大切にしています。

土…いちごたちが植わっている大切な部分。

根から養分や水を吸い上げるので、土はもちろん、根っこ、肥料にも最大にこだわる。

夏の暑い太陽の熱とたっぷりの水で、しっかり土を作ります。土が柔らかくなるように腐食を高めたり、微生物たちが住みやすいように菌を与えたり。堆肥もたくさん有機物もたくさん入れ作る土。そして土を分析します。

当園ではさらに、必要な時には自ら土壌診断も行い、細かなミネラル分まで数値化します。年によって与える肥料を変えています。またしっかり体を作ってあげます。人間と同じようにカルシウムやマグネシウムのミネラルを与えるのですが、鉄や亜鉛、マンガンといった細かな微量ミネラルもしっかり与えます。

根っこがしっかり張らすよう、時には手で水や有機物や菌などを与え、いちごを実際抜いて根域を確認します。